有機質土~前半~

こんにちは、山形営業所の伊藤です。

本日で山形県に移住し、丸3年の月日が経ちました。
協力業者様を含め、たくさんの方々からご支援を頂きまして
本当にありがとうございます。

本日は少し地盤のお話を致します。(第一回有機質土前半)

住宅の地盤を評価することに際し、試験値から算出された強度による評価
が先行してしまう事が多々ありますが、自然に堆積した地盤では、土質の
条件がとても重要になる場合があります。
土は、土粒子と水、空気で構成されていますが、この中で沈下の主な原因
となるのが、水と言われています。土の中の水が抜けることで、地盤自体の
体積が減少してしまうので、地盤は沈みます。もちろん、地盤が沈みますの
で、上に載っている建物も一緒に沈んでしまいます。
沈下を起こしやすい土質の中での代表格が有機質土です。
農作物は良く育ちますが、宅地地盤としては、天敵の部類に入ると思います。
目視で確認すると分かりますが、おがくずのようなものや植物の根、葉等で
構成されています。

有機質土1

写真は採取直後のものです。まだ、おがくずのような色ですが、
空気に触れると・・・・。

有機質土2

すぐに真っ黒になります。(酸化?)

それもそのはず、新しい地層のものですが2万年くらい前から現代に至る
堆積物の中に分類されるもので採取深度は4~5m付近のものです。
粘性土にかこまれ、ずーっと酸素が恋しくて、恋しくて、土に変わりたくて
しかたがなかったのでしょうか。すぐ真っ黒です。

深い深度のものを採取すると「いつの時代のもの、又、大昔は、この深さ
で植物が茂っていたのか」と途方もないことを考えてしまうこともあります。
シルトに閉じ込められた僅かな植物をみますと、このとき洪水あったのか
などなど、なんせ2万年ですから。

想像力が膨らんでしまいます。

余談ですが地盤調査をすると想像力がつくと思います。
見えないので想像するしかありません。
私の師匠には、警察官に慣れるんじゃないですか、と言ったこともあります。


戻りまして、
この土は、厄介なことに、場合によっては、試験値が過大にでることがあり
ます。それもそのはず、植物繊維で構成されていますので、試験器具に絡
みつき抵抗が加わることで、低い数値を示すことがない場合があります。
私たちは手動による調査が主流ですので、感覚的なもので推察が可能で、
又、怪しい部分はサンプリングします。
15年以上現場の一線で作業をしておりますが、機械での試験では、土質
推定が非常に困難であることから老体に鞭を打ち手動を選択し調査を行っ
ています。

長くなりましたが、よくよく考えると有機質土が宅地地盤の天敵であることの
説明が無いことに気づいてしまいましたので、次回のブログにて、家庭でも
出来るお手軽な方法で天敵の要因をご説明します。
土の不思議にご興味のある方次回宜しくお願い致します。

(手動地盤調査をもとにした私の経験測であり、学術的根拠については
ご了承お願いします。)


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